成分名 |
体内での主な作用とはたらき |
アシドフィルス菌 |
小腸に常在している、乳酸菌の一種。
整腸作用のほかに、血中コレステロール値の上昇を抑制する作用、免疫機能を増強する作用、抗ガン作用などが認められている。 |
アスコルビナーゼ |
きゅうり、人参、カボチャ、キャベツなどの野菜に含まれている。
切ったりおろしたりして組織が空気に触れると直ちにはたらく。
アスコルビン酸(還元型ビタミンC)を酸化して、デヒドロアスコルビン酸(酸化型ビタミンC)にする酵素。 |
イソチオシアネート |
キャベツに配糖体という形で含まれ、噛むと酵素によって分解されて変化した成分。
発ガン性物質の活性化を抑制し、ガンになる前の異常をきたした細胞が増殖するのを阻止する。 |
エルゴステリン |
椎茸などのきのこ類や酵母に多く含まれている。
紫外線の照射によってビタミンDに変わるプロビタミンDの一種。 |
オポムコイド |
卵白に含まれるタンパク質の一種。
食事をすると、タンパク質分解酵素のトリプシンが分泌され、満腹感をひきおこす。
トリプシンの分泌を促す、コレシストキニンというホルモンの血中濃度を高める作用がある。 |
カフェイン |
コーヒー豆、コーラ豆、茶葉になどに含まれる苦味のある成分。
脳や筋肉を刺激して興奮状態をひき起こしたり、利尿作用がある。強心剤としても利用。
緑茶を飲んでから運動すると、脂肪をエネルギー源として優先的に利用し、肥満抑制に有効。 |
γ-アミノ酪酸(GABA) |
アミノ酸の一種で、脳内に多く存在する抑制性神経伝達物質。
生体内では、グルタミン酸から生合成せれる。
GABAを多く含むギャバロン茶もある。 |
クロロゲン酸 |
コーヒーに含まれるポリフェノール類の一種。
じゃがいも、さつまいもの皮にも多く含まれている。
活性酸素による害を防ぎ、抗ガン物質として注目されている。 |
シュウ酸 |
ほうれん草、かたばみなどの植物に多く含まれる。
ほうれん草を大量に食べ続けると、不溶性のシュウ酸カルシウムが、結石の原因になることがある。 |
ショウガオール |
ショウガの香り成分で、ポリフェノール類の一種。強力な抗菌、殺菌作用がある。
抗酸化作用があり、ガンを予防する。
胃液の分泌を促し、食欲を増進させる。 |
硝酸塩 |
硫酸カリウムや硝酸ナトリウムのこと。食品添加物として食肉加工品(ハム、ソーセージなど)やチーズ、清酒などに添加されている。
体内で細菌によって還元されて亜硝酸を生成する。
亜硝酸の大量摂取はヘモグロビンの酸化を招き、メトヘモグロビン血症の原因となる。
亜硝酸とアミンが反応してできるニトロソアミンは、強い発ガン性がある。 |
ソラニン |
ジャガイモの芽や皮の緑色の部分に含まれる毒素。
多く食べ過ぎると、腹痛、めまい、眠気などの中毒症状を起こし、小児では死亡例もある。
ジャガイモの芽は、完全に取り除き、皮は厚くむくことで中毒を防止する。 |